LOTUS Simulator アドオン開発日記

鉄道やバスなどの公共交通機関をシミュレーションするソフトウェア「LOTUS Simulator」のアドオンを開発しています。ドイツ製のソフトウェアのため日本語の情報が極端に少ないので、ここに備忘録的にまとめていけたらと考えています。

LOTUS Simulator について

LOTUS Simulator はドイツの Oriolus Software が開発しているソフトウェアで、鉄道やバス、航空機など公共交通機関を総合的にシミュレーションするものです。開発には路線バスのシミュレーションである OMSI の開発に関与していたメンバーもおり、OMSI よりも優れたものになるよう全体の設計などが大きく見直されています。

前作であるOMSIから大きく改善されているのが、開発ツールの充実です。OMSIも起動オプションを変更することでマップエディタを呼び出すことができましたが、スプライン(道路)と交差点の自作が難しいという難点がありました。

ここがLOTUSでは交差点の作成がマップエディタで行えるようになったのでツールを切り替えずとも複雑な変形交差点をどんどん作っていけるようになりました。また、建物を選択するときプレビューが表示されるようになったので大量のオブジェクトの中から選択するのも楽になりました。車両については、コンテンツツールというものを使ってGUI上でアニメーション設定などができるようになったのでかなり生産性が良くなったと思います。

現在はまだ Early Access といって完成版ではなく、アドオン開発者向けに公開しているベータ版のような扱いですが、着実に実装される機能やアドオンが増えてきているので OMSI など他のソフトウェアと並行して楽しむことができると思います。

鉄道が運転できるRail モジュールと バスを含む自動車が運転できるStreets モジュールに分かれており、運転したいものだけ個別に購入することができます。両方購入する場合は両方パックになっているものを購入したほうが安いのでお勧めです。

ちなみに、LOTUS の意味ですが、植物の「蓮」は無論のこと、自動車メーカーや表計算ソフトウェアのメーカーとも一切関係がないようです。

開発元のページによると以下の略のようです。

L - Leitstelle (指令所)
O - Omnibus-, O-Bus- und Spurbus-Simulator (バス)
T - Tram-Simulator (路面電車)
U - U-Bahn-Simulator (地下鉄)
S - S-Bahn-Simulator (一般の鉄道)

 

現状、OMSIにあった以下の機能はまだ実装されていないようです。

  • AI車(他車)や建物などとの当たり判定
  • 天候(晴/雨/雪)

 

LOTUS Simulator は Steam からダウンロード購入できます。

 

また、ドイツ語ですが以下のページに詳細な情報があります。

[アドオン開発などについて議論するフォーラム]
Forum - LOTUS-Simulator

[アドオン作成の手順など]
LOTUS-Simulator

[facebook]
https://www.facebook.com/LOTUSSimulator/

[開発元]
Oriolus Software GmbH